鉱山の生産実績と月末の突き合わせ

月末の突き合わせでは、3つの異なる方法で計測された3つのものを比較します。測量が示す掘削量、車両システムが示す運搬量、プラントが示す受入量です。これらが食い違うとき(実際に食い違います)、再確認できるのは測量だけです。ただし測量に漏れがなければの話です。

月末にピット、廃石場、ストックパイルを面としてスキャンすれば、移動量は2つの計測済みモデルの差分になり、突き合わせは推定同士ではなく形状とトン数の比較になります。

要点

3Dスキャンで月末の突き合わせはどう改善されますか

月末にピット、廃石場、ストックパイルを完全な面としてスキャンします。移動量は補間した点ではなく、2つの計測済みモデルの差分です。

  • 面から求める体積掘削、廃石場の拡大、ストックパイルの変化を、2つの計測済みモデルの差分として。
  • ひとつの座標系ピット、廃石場、堆積を同じ月末モデルで鉱山座標系に。
  • 測量時間を短縮三脚からは1標定2分以内、広いエリアは車両から。
  • お使いのパッケージで突き合わせ突き合わせを行うVulcan、Deswik、Micromine、Surpacに面を取り込みます。

3つの数値が決して一致しない理由

月末測量は3つの数値の中で最も正確に出すのが難しく、しかも独立して検証できる唯一の数値です。車両管理システムは積載回数を数えて積載量を掛け、プラントは受け入れたものを計量して逆算します。測量は地盤を計測しますが、ポール上のGNSSでは、限られた時間内に人が歩けるピット、廃石場、ストックパイルの部分で数mごとに1点を計測し、残りは補間します。月末モデルは最良近似であり、2つの最良近似の間の体積が測量の数値になります。

突き合わせが争点になっても、測量はその根拠を示せません。面のどの部分が計測され、どの部分が補間されたかは記録されておらず、ショベルがいたために歩けなかった切羽は、両方のモデルで直線になっています。測量と車両実績の差は突き合わせ係数として持ち越され、鉱山は誰も分解できない数値で管理されることになります。

スキャンした面により、測量は漏れがなく再現可能になります。三脚上のArtec Ray IIがピットの切羽、廃石場の法面、ストックパイルを10 mで1.9 mm、1標定2分以内で記録し、車両に載せたArtec Jetが底盤、道路、広いエリアを停車せずに±15 mmでカバーします。Artec TwinsがGNSSですべてを鉱山座標系に位置合わせします。月末モデルは全域で計測され、月間の体積は計測された形状であり、突き合わせはそれを運搬トン数と受入トン数と比較します。すでに使っているVulcan、Deswik、Micromine、Surpacの中で行えます。

月末測量から突き合わせ済みの数値へ

日々の測量に使う同じ取得データで、月末モデルを構築します。

  1. 1. 切羽をスキャンピットの切羽、廃石場の法面、ストックパイルでの三脚標定からRay IIが10 mで1.9 mmで。
  2. 2. 各エリアをカバー車両に載せたJetが、ピット底、道路、廃石場の天端を走行しながら±15 mmで記録します。
  3. 3. 月末モデルを構築TwinsがGNSSですべてを鉱山座標系に位置合わせし、現場のひとつの計測済みの面にします。
  4. 4. 体積を計算掘削、廃石場の拡大、ストックパイルの変化を、エリア別・材料別に先月のモデルとの差分として。
  5. 5. 突き合わせ面と体積を採掘計画パッケージへ。測量、車両、プラントの数値を形状に照らして比較します。

この作業に適したスキャナー

月末モデルには測量グレードの切羽と漏れのないエリアが必要です。つまり2台の機器でひとつのモデルを作ります。

Artec Ray II 長距離レーザースキャナー

Artec Ray II

最適な用途
ピット、廃石場、ストックパイルの切羽。突き合わせを支える体積
種別
据置型長距離レーザー、三脚設置
精度(最大)
10 mで1.9 mm、20 mで2.9 mm、40 mで5.3 mm
測距ノイズ
10 mで0.4 mm
測定範囲
0.5〜130 m
スキャン時間
3 mm・10 m・テクスチャなしで1分42秒
視野
360°×300°

Ray IIは三脚から切羽を10 mで1.9 mm、40 mで5.3 mm、最大130 mまで、1標定2分以内で記録します。これらはトン数と突き合わせる体積の元になる面であり、その精度によって、測量が他の2つの数値を検証する基準になります。

Artec Jet SLAM LiDARスキャナー

Artec Jet

最適な用途
ピット底、道路、廃石場の天端、広いエリアを車両から
種別
マルチモーダルSLAM LiDAR
精度(最大)
坑内±10 mm、一般±15 mm
変化検出
±5 mm
測定範囲
0.5〜300 m
位置ドリフト
±0.03%
運用形態
ハンドヘルド、バックパック、ポール、ドローン、車両、ケージ、ロボット

車両に載せたJetが、標定なしで走行しながら切羽の間のエリアを±15 mmで記録します。同じTwinsのモデルに位置合わせされるため、月末の面は三脚が届いた場所の間の補間ではなく、全域で計測されたものになります。

2つの計測済みサイトモデルから月次が突き合わせられ、すべての体積を元の面までたどれる様子をご覧ください。測量・採掘計画チーム向けのデモをご予約ください。

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採掘計画技術者からよくあるご質問

スキャナーを使うと月末の測量時間はどのくらいですか

切羽は三脚の1標定あたり2分以内、広いエリアは車両から停車せずにカバーするため、月末の測量は日数ではなく時間単位で済みます。しかも抜き取りではなく漏れのない測量です。

掘削体積の中で鉱石と廃石を分けられますか

はい。体積は鉱山座標系上で計算されるため、2つのモデルの差分を採掘計画パッケージの鉱石・廃石ポリゴンで分割でき、採掘した鉱石と廃石を別々に求められます。

現在使っている突き合わせ係数はどう扱いますか

計測による測量があれば、その係数を分解できるようになります。スキャンした体積と車両のトン数との差は、密度、積載量、プラントのいずれかによるもので、測量の補間によるものではありません。それが完全な面から得られるものです。

モデルは当社の採掘計画パッケージで開けますか

TwinsはLAS、LAZ、E57と標準的なメッシュを書き出します。Maptek Vulcan、Deswik、Micromine、GEOVIA Surpacがそのまま読み込み、突き合わせは従来どおりの場所で実行します。

高視認性の装備を着けた2人の鉱山技術者が、露天採掘場のベンチを見渡している

現在の月次の突き合わせ方法をお聞かせください

操業の概要、採掘計画パッケージ、測量・車両・プラントの数値が食い違う箇所をお知らせください。鉱業のスペシャリストが、スキャンによる月末モデルの構築方法と、それで何が決着するかをお返しします。